NKR-SMにいくら保育園2008年

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構造は鉄骨ラーメンによる乾式工法が採られましたが、一方では規模的な問題で建物そのものを耐火構造にしなければならなく、鉄骨造ではあっても張りぼて感の少ない構成を目指しました。柱及び一部露出する梁は耐火塗料で被覆し、その厚みをなるべく出さない方法を採用し、また柱のピッチも細かくすることで全体的な構造メンバーをスレンダーなサイズにおさめています。水平方向に対応するブレースは全て壁の中に納め、屋根全体が軽やか列柱により支持される見え方を目指しました。

写真は2階の廊下部分のもの。この廊下の突き当たりは多目的室になっていてその多目的室の壁面、この廊下の延長線上の壁は床面までの全面ガラスにして「抜け感」を増幅しています。

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同じ場面を更に近寄って見た様子。

左:上:年長のための保育室。は廊下の突き当たり部分にあり、中央の可動間仕切りにより部屋が二分できます。
その可動間仕切りを占めきった状態。

右:下:可動間仕切りを占めた状態でその両端は開き戸になります。写真はその両端をあけた様子。

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2階の保育室前の廊下を振り返ったところ。鉄骨の列柱が規則的に並びます。

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鉄骨のメインフレームと内外を仕切るアルミサッシの位置関係が分かりやすい写真です。この様に室内のフレームがそのまま先細りの梁として屋外に延長しその先がバルコニー、庇に代わってます。

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遊戯室の様子。遊戯室は他の保育室に比べて天井が高く、また室内の有効幅もあるのでH型鉄骨の梁に弓状のテンション材を加えてその鉛直荷重に対応しています。細いメンバーの梁をその成を上げずに構成した様子。

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遊戯室の壇上から園庭側を見た様子。天井の梁の構成もこのステージ部分で終わります。

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遊戯室を横から見た様子。

左:上:連続する鉄骨フレームの様子。部分的にある先端のフックはここで使用する遊具をぶら下げる際に利用します。

右:下:タイロッドの詳細。3階の屋根の先端部が地上からはこの様に知覚できます。ここを折れ点として以降垂直におります。3本のタイロッドから始まる様子。それが2階天井のスラブのラインで2本に切り替わります。

左:上:ステージの下部は引き出し式の収納として遊具、催事道具などを収納する予定。写真は閉まった状態。

右:下:引き出しはキャスター付きでこの様にフルサイズで引き出せます。

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