IKW-O越谷市の医院併用住宅2007年
夜になると屋根に覆われた通り抜け通路と室内の天井がライトアップされます。ライトアップというよりは「面と面の空隙から漏れてくる光」を反射します。住宅としての気配が消され、同時に地域に根ざす医院としての暖かな佇まいが夜通し醸し出ればと思います。医院建築として地域医療に写す新しい姿を試みました。
少し斜めからファサードを見た様子。昼白色の病院の照明と対峙する形の住宅へ抜ける長い通路の白熱色が穏やかに対峙します。長い通路は均等に打ち込まれたダウンライトが一列に並び、ハイサイドの窓を通じて院内の照明器具と呼応します。
ライトアップされたゲートを通して病院のファサードを見た様子。
前面道路を隔てたところからゲートを通して 医院全体を見た様子。
ゲートの天井面は大きな門型が壁から離れた形で構成され、地面からライトアップされると宙に浮かぶ感じに見えます。
左:上:住宅に続く長い通路をその入り口から見た様子。一列に並んだダウンライトがぼんやり壁面をも照らす様子。
右:下:通路中間部に置かれた植栽部分は連続する壁が途切れる部分。写真はこの通路の奥からその植栽を通して医院入り口を振り返った様子。植栽は将来的にそのまま伸びて上部の住宅部分のテラスの目隠し、更にはリビング、浴室からの視界にもそのまま入ってくる形になります。