CCB-SI秩父看護専門学校1996年

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前述した様に、この建物の両面には柱がありません。中央のコア部分から弥次郎兵衛が腕を両側に伸ばすような形で梁と一体化されたスラブが伸びます。スラブんも先端には柱がないため(全てタイロッドによる吊り込み方式)たのこの様に横長の連窓が建物を水平に分断します。

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6mのキャンティが伸びる様子。この様に窓側に向かって徐々に先端を細くしながら伸びるため、外壁面は開放感のある雰囲気になります。写真は一般教室の様子。

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介護実習室はその先細りになる梁に合わせながら水平の天井を貼っています。天井材はあくまで水平に延ばし、その先端で木口面を出し、重なるような形で次の天井が始まります。

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地階の図書室の様子。この様に分断されたピースを一列に緊張により一体化して大梁を構成します。

左:上:外壁面に向かって伸びていくスラブを斜めから見た様子。照明器具は水平に同一レベルで配置しているので躯体がせり上がっていく様子がこの位置からでもはっきりと認識出来ます。

右:下:建物の外側で伸びたスラブの先端の振動をおさえるためのタイロッド。これはそのタイロッドを室内側から見た様子。ちょうど建物の隅部。
本来隅部にあるべき柱はここにはなく、上方から吊り込まれる形でこの様にタイロッドが姿を現します。

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最上階のホール。このホールを使って看護学校のメインイベントの一つである戴帽式が行われます。他にも講演や集会等の多目的な利用に供します。

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1階事務室。建物の中心から両側に弥次郎兵衛が腕を持ち出す様な形でせり出すためその持ち出しの梁は徐々に薄くなります。その薄さに合わせて仕上げ材も段状になります。

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エントランスホールと受付カウンターの様子。ソリッドなカウンターがホールに向かって事務室内から連続します。