URS-A浦安の集合住宅2007年
連続する壁にゆり構成される集合住宅、その構成が最もわかりやすい写真。
連続する壁面はそれぞれの住戸の階壁、またはバルコニー部分での隔て板となり、1階から5階まで連なります。面取りをしない外壁出隅部を通して直射日光の僅かなずれがその面の陰影をはっきりと伝えます。
左:上:連続する階壁の間に入れられた手摺りはその縦格子が奥行きの深い面状のためこの様に真横に近いところから見ると淡い「壁」の様になります。
右:下:各住戸の戸境壁はそのままファサードまで伸びて連続する壁面としてその木口を連ねます。均等に配置されたその壁はリズミカルに並び排他的な表情に変わります。
左:上:建物全景。面で構成される部分部分の陰影の違いが晴れた日ほどはっきりとします。
右:下:北側の散歩道から見た全景。
この集合住宅のバルコニー手摺りは写真の様なアルミフラットバーを縦子に用いた手摺りを使っています。見付け9mm、見込み45mmのため、この様に正面から見ると均質な割付のなかに抜け感があり端正な表情を作り出せます。一方少し斜めから見るとその見込み寸法が大きいため壁状になり視界を遮ります。スチールフラットバーだと全てを溶接に頼るため、特に横から見た際に連続する並びが難しいのですが、これはアルミで正確な加工が出来るため均質な表情を作れます。
少し斜めから見た様子。この様に向こう側が見えない形になります。手摺り全体を横から見通した場合、あるラインを超えるとこの様な表情になります。
左:上:手摺り全景。透過する様子。
右:下:同じく、視界を遮る様子。