SKR-A桜川の集合住宅2005年

SKR-A

バスルームの壁はガラス張りで内部のブラインドで必要に応じて視界を遮断出来ます。狭い空間を視覚的に広く見せるため、併せて浴室から室内を通して公園を見晴らせる様に、この様な施しになっています。 室内との一体感を出すために天井、床材はそのまま連続する形です。

SKR-A

階段を横から見たところ。この階段のささらは丸棒8Φで組んであります。段板を支える鉄板で水平剛性をとり、ささら内の縦材で垂直剛性をとっています。ただ階段にそった斜めの面の剛性が極端に少なく、実際段板を入れる前は相当ぐらつきました。しかし段板の重さで不思議とその剛性も確保出来、安定しています。不思議な構成です。

SKR-A

同じくその反対側。この時点では未だ施工されてませんが、この窓を通して屋上庭園が広がります。最上階のメゾネット部分は両側を緑に囲まれた贅沢な空間に昇華します。

SKR-A

上の階に上って振り返った様子。柱や梁といったものがこの建物にはないのでそのまま「突き抜ける感じ」になります。

左:上:桜の満開の季節に果たしてこの様な絵が撮れるかどうか・・・は疑問ですが、階段を下りながら階下の公園の樹木をこういう位置関係で見ることが出来ます。

右:下:他の部屋と同じく見せようとしてこの階段の存在は極力薄く、華奢に出来ています。逆光のなか細い階段のメンバーが更に浸食される構図です。