MMP-C西新橋の都市型住宅2007年
この住宅には二層分の地下空間があります。地下部分はテナントとして飲食店の入居も可能にした造りになっていて鉄骨グレーチングの階段で連結されています。最下階は各フロア共通でバーボンの樽に使われたオーク材を再利用したバーボンフローリングが敷かれ、防水コンクリートによる現場打ちコンクリートの粗粗しい壁面と対峙します。
このバーボンオークフローリング、バーボン樽として使用した高級木材に樽としての役割を終えた木材を利用。使い込むほどに深まる独特の味わいと色つや熟成期間中にバーボンウイスキーが少しずつ染み込むことで塗装適正も高まり、歳月とともに、しっとりとした雰囲気になると言うもの。
左:上:最下階に降りて階段、及びそのスキップとなるレベルを見返した様子。地下の階高は6mあるためその中間部分に水平梁を設け側土圧を受けます。その水平梁にはそのまま最下階のダウンライトが配されます。
右:下:鉄骨グレーチング階段を背面から見た様子。この地下室は再生材のバーボンオークフローリング、打ち放しコンクリート、亜鉛メッキによる鉄骨階段、といった「素材」だけで構成されます。
最下階に立って見上げた様子。天井のコンクリートはこの建物の1階床スラブ。左側に見える開口部は搬入用のピット。
1階ガレージの様子。ガレージには木製スイングアップドアが付きます。スイングドアの両袖は巾150のスリットを入れ、僅かな光が漏れて入ってくる形になっています。
スイングドアを半分開いた様子。その巾約8mを一枚建ての建具が上部に収納されて開きます。
ガレージドアをしめた状態の建物全景
左:上:ガレージドアを閉めた様子。
右:下:ガレージドアを開けた様子。