IKW-O越谷の医院併用住宅2007年

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日中、ベッドルームからベッド越にテラスを見た様子。テラスの更に先にある浴室の更に向こう側まで完全に視界は連続する形で抜けていきます。この住宅の敷地は縦に細長い特殊な形状であるため、その形状をそのまま転嫁した構成です。

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そのベッドルームの反対側の小さなテラスを同じようにベッド越に臨んだ様子。 この小さなテラスは少し離れた位置に建物前面の壁が覆い被さる様な形で置かれているため、この位置で外部からの視界を完全に遮断できます。

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この建物はフラットスラブとポストテンションによる張力で構成されているため、構造的には「壁」と「床板」で構成され、開口部に「梁」はありません。そのためこの様に両側に梁がない天井までの開口部が得られます。

写真はベッドルームのその梁のない開口部にブラインドを落としたところ。ブラインドを通した柔らかい光が両側から差してくる様子。床面以外は全て白一色の室内ですが、この様にその白い面に落ちる微妙な光が全体を柔らかく包み込みます。

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夜間の様子。 照明器具は天井内埋め込みのピンスポットによるダウンライトなので少し位置がずれると光源が目に入りません。この写真でも2つダウンライトが映ってますが、それが点灯してる様子はこの位置からではわかりません。照射面となるベッド、及び床面に光が落ちてはじめてそのダウンライトの存在が認識できる形です。CGで描写された様な情景。

左:上:寝室に置かれたドレッサー。
鏡面に少し傾斜を持たせてあり、その境界線を境に、全身が映る部分と腰掛けて上半身だけ映る部分に分かれます。カッシーナの製品。

右:下:夜間、ブラインドを開け放してガラス面にベッドが映った様子。

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ご夫婦がそれぞれの書斎を持ちます。これは東側に面したそその一つの書斎。書斎には作業用の長いデスクを造りつけ、日常的なクローゼットも同時に造りつけています。クローゼットの上部はエアコンを隠蔽し前面にガラリを設けることでその存在感を完全に消しています。

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建物中央の廊下部分はその上部をトップライトにして自然光を採り入れています。