AZW-C高円寺の二世帯住宅2008年

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二階の寝室です。この部屋はL型に配置された建物の隅部にあり、それぞれの棟の片流れの屋根が交錯する位置にあります。

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左:上:二階廊下から寝室を見たところ。廊下に沿って置かれている棚は1階リビングのものが階段室に沿って上部に延長してきたもの。それが更に二階では水平方向に延長します。

右:下:同じポジションから寝室のドアを閉めた様子。

左:上:振り返って反対側を見返した様子。本棚の延長線がそのまま下方に伸びる様子がわかります。

右:下:更に戻って階段室へ繋がる廊下の端部。ここからガラス越しに浴室が繋がります。壁面の仕上げは室内がEP塗装で浴室内は半磁器タイルです。テクスチャーだけ僅かに変えながらストレートに流れる様子がわかります。

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浴室は相当な2階に置かれています。建築主の当初からの強いご希望で

  • 戸外に面したい、それも大きな開口で。感覚的には露天風呂に近い状態でも可
  • 日常的に浴室としての機能以外にも使いたい
  • 2階、出来れば3階に設けたい

というリクエストがありました。法的な制限等で3階の浴室は諦めたものの2階の一画にこの浴室を設け、外部から閉鎖されて内側に開いた中庭に対してその大きな開口を設ける、更に床面を伸ばしてテラスをその延長上に設ける等非日常的な浴室をここでは試みました。

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テラスの床と一体にさせるため浴室自体の床も防水層の上から簀の子状の木を貼って「木製床の浴室」にしています。その木はサーモウッド(高熱乾燥技術)という絶乾状態で素材の細胞自体を熱で破壊した材料で吸水性が自然木に比べて極端に悪いためこうした状況下での使用に適しています。その簀の子状の床の上に置く形でバスタブを設置、洗面器、トイレ、シャワーと併せて一体のバスルームとして構成されています。天井面も同じくサーモウッドを用いて色彩的な繋がりを廊下と併せて連続感を持たせる様にしました。

また室内側の仕切りも壁でなく強化ガラスによって床面から全面開放し浴室そのものを日常的に連続した空間とすべく計画されています。上の写真はその浴室を2階にあがったところの階段室からガラス越に見た様子。そのまま抜けて屋外の中庭まで視界は連続します。

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浴槽に沿って屋外を見たところ。サッシも3本引きでそのまま開け放つと2枚分が開放できるサイズになっています。

左:上:冷蔵庫スペースを含め5ユニットで構成されるなかの右のユニットをあけた状態。このユニットは格段が引き出し式になっていて食材をラフに収納出来ます。写真はその一つを引きだした様子。

右:下:扉を冷蔵庫前まで移動して二つのユニットを露出させた状態。上記引き出しユニットの左側は棚板だけのユニットです。棚板はダボレールにより高さが変えられます。

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夜間のバスルームの様子。照明は調光可能で部分的に明るさを調節出来ます。僅かな光が衛生陶器の面を照らすと有機的な形状が部分的なハイライトを伴って暗い浴室に映えます。

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照明により天井はほぼ真っ暗な状態になり床面のサーモウッドが浮かび上がる様子。