AZW-C高円寺の二世帯住宅2008年
子世帯のリビングルーム。リビングはダイニングキッチンと一体として構成されています。この建物はSE工法による木骨集成材を用いたラーメン構造で出来ています。外部から、特に道路面のファサードからは木造と言うか構造そのものを意識させない無表情な作りになってますが、内部は全てその構造体のフレームを表しにしています。そのあらわしとなった柱梁となる木骨は全て塗装され、そのフレームを包み込む様に白い塗装されたボードの壁が被されています。天井は架梁部分より上を木の素材をそのまま残し木目を出しながらの塗装をしています。全体としては天井は黒系に塗装されていますが、この部屋だけ白色の塗料を用い木目の柔らかさを出そうとしています。
リビングの突き当たり右にある階段を正面から見た様子。階段はささらが鉄骨で段板が集成材で出来ています。階段の向こう側は本棚になっていてそのまま階段室を通過して二階の腰壁まで延長します。
左:上:階段をその裏側から見た様子。一本手摺りはカットT。
右:下:戻って子世帯の玄関ホール。足下を透かした状態で下足入れを設けその下足入れはそのまま室内に延長して収納棚となり、更にトイレまでも連続し、一本の塊が建物を突き抜ける形で貫入していきます。
左:上:トイレに繋がっていく貫入された収納棚。収納棚の上部はガラス面でトイレの一面を開放します。
リビングを振り返ってダイニングキッチン側を見たところ。キッチン部分はエントランスの土間と同じレベルになっていてアイランドキッチン自体ここから見ると一段低い作りになります。背面のキッチンキャビネットは造作で出来ていて、右側の冷蔵庫を置くスペースを含めたユニットを5つで構成、それに対して3枚の扉があり、どこかのユニットが常にオープンという構成。
左:上:冷蔵庫スペースを含め5ユニットで構成されるなかの右のユニットをあけた状態。このユニットは格段が引き出し式になっていて食材をラフに収納出来ます。写真はその一つを引きだした様子。
右:下:扉を冷蔵庫前まで移動して二つのユニットを露出させた状態。上記引き出しユニットの左側は棚板だけのユニットです。棚板はダボレールにより高さが変えられます。
左:上:更にその隣の二つのユニットを露出させた様子。棚板の一つは引き出し式に前に持ち出せます。炊飯器、トースターをそのまま置けます。
右:下: 一番左端の2ユニットを露出させた状態。この2ユニットの下部はゴミ箱入れになっていてキャスター付きでそのまま前に引き出せ移動可能です。
アイランドキッチンを手前から見た様子。正面の扉はそのまま勝手口として玄関の土間に繋がります。