AMN-C錦糸町の二世帯住宅2004年
和紙入りガラスブロックを通して入る自然光。この和紙入りガラスブロックは「障子」の様に見えます。面をこの様にセルで分割する手法をgrid uniformed(グリッドユニフォーム)といい、流れる時間を静止させるかのような静寂感があります。南面という住宅としては開口を開けたい面を一方でその都市型住居から閉じざるを得ない、採光だけは欠かせない、というシーンでこういうガラスブロックを使った表現は有効、と考えてます。格子状の目地が床に反射してそのまま連続するシーンも綺麗に写ります。
格子状の目地が床面に映り込む様子。この部屋はダイニングキッチンです。キッチン(反対側)から連続するような形でガラスブロックの面まで続きます。
キッチンの様子。
二階の個室。地窓を床面にとっている居室。
この二世帯住宅住宅には地下室もあります。地下に降りていく階段は段板が木製のアルミトラス階段です。地上からうっすら差し込む自然光と室内の構成が「荒廃していく美しさ」。
左:上:1階のエントランスホールです。レストランで不要になった大理石のテーブルを玄関上がり框で再利用している点と「ガラスの階段」の最終試作品の存在が際だちます。限られたスペースに於ける様々な要素の競合を簡素に飾らなくまとめようとしました。
右:下: その玄関を奥の方から振り返った様子です。ガラスの階段はこのシーンが一番綺麗、と思います。玄関先に向かって一定の方向性が集中するため少し緊迫した感じの絵になっています。