TZK-01スリッパラック2000年
アルミとシナ積層合板を用いたSOHO向けの商品計画の習作です。SOHOを定義する際に
- その殆どはIT系、デジタル系を業務としている
- 住居と仕事場の境が曖昧
- モノに対するこだわりを持っているが多い
こういった土壌を前提にいくつかの商品の試作をアルミメーカーと共同で開発、基本的には既に加工されたアルミの材料を用いて簡単に組み立てるだけの商品を目指して開発をしました。
最初のテーマはスリッパラックです。スリッパラックは現状でかなりのものが出回っていてその嗜好も多種多様なのですがこと「事務所用」となると皆無に近い状態です。ここで提案するスリッパラックは「マンションの一室を利用してSOHO系の事務所を運営している」人を前提にしています。SOHO系の事務所の場合、「住宅っぽく見せない」こと、であってもスリッパ着用という相反する事態があります。せめてここで求めたのは「住宅用スリッパラック」には見えないスリッパラック。更に言えばなんだか分からないもの。
スリッパラックを壁に斜めに立て掛けて使用する場合です。床置き型、壁もたれ型の両方に対応しています。この場合はスリッパを入れなくても小物を軽く置いておく、そんな姿も想定しています。
一方そのアルミの突起を短くして数を増した物。この場合はスリッパではなく「多目的ラック」と化します。床置き型は考えられないので最初からこの様に直角の低盤のついた垂直床置きのスタイルをとります。
鍵、小物、ニュースペーパーなんかをラフに収納する姿を目指しています。