これから家を建てたい方へ

業務案内(建築デザイン)

3.予算について

私達が建築主の方とお会いして、最初によく聞かれる話として「設計料はどれくらいですか?」という内容があります。これに対しては明確な答えは持っていません。正直申し上げると、・・・わかりません。いつまでたってもこれは謎です。どれくらいが適正なのかさっぱりわかりません。それよりか私としては建築主の方に持っていただきたい予算のイメージは「総予算」です。総予算の構成は

  • 工事費
  • 設計費
  • 杭又は地盤改良費(土地の地盤が軟弱でそのまま建築できな「場合)
  • 各種調査費(測量、地盤調査、等)
  • 官庁申請費(これは、知れてます)
  • 水道、ガス、下水引き込み負担金(状況により異なります)
  • 住宅取得税
  • 土地取得税(土地から購入した場合)
  • 解体費用(そこに前の建物が建っている場合
  • 式典費用(竣工式の費用)
  • 移転費用(引っ越し等)
  • 消費税

となります。地盤の状況、各種調査云々、更地になっている等でこれらの費用は大きく上下します。そういう意味で「設計料」だけを心配するのは意味があまりなく、逆にそれしか心配していない方は他の数字が見えてない場合が多くそっちの方が心配です。さらに言えば予算は当然払う金額だから「税込み」なわけです。一方かかる金額は通常「税別」で言われます。特にこういったおおがかりな消費を起こす場合、消費税は重くのしかかります。

ここでおおまかな予算の立て方について。
よく雑誌等に出ている坪あたりの価格、これを元に工事費を推定してみてください。大体自分が欲しい家は何坪程度なのかを漠然と想像されてください。それを元に

  • 建坪×面積

で工事費が推定できます。
工事費が出たら、その値段に20%すなわち1.2を乗じた数字が総予算(税別)。さらにそこに消費税を乗じた数字が支払うべき金額です。これを予算として大体頭に入れ、前述の各種項目を設計事務所と相談しながら潰していけばいいと思います。そうすると自ずと設計料も見えてきます。これは別に引き算で決めるモノではないのですが、設計料がONされる心配より、総予算を抑えた安心感の方が先行するはずです。

ここまで来れば建てたい家のサイズ、敷地、設計者、おおよそのイメージも決まったも同然です。この先を進めていくにあたり、設計事務所側では作業コストが発生します。(逆に言えばそこまでは通常発生しません)それを踏まえた上で私達のケースで申し上げますと、その段階で設計契約をさせていただくのが普通です。