ROW-C羽沢の専用住宅1994年

ROW-C

練馬区の閑静な住宅街の一画に計画された鉄骨造3階建ての専用住宅です。構造の鉄骨フレームとアルミ外壁で組み上げたシンプルな形態で外側に対しては閉じ、一方でコの字型にそれぞれの居室が中庭を取り囲むように配置され、内側に開いた形の都市型住宅です。ダブルデッキとして1階の駐車場、2階のデッキを形成し、デッキは居間、廊下から取り囲まれる形で都市型の半内部空間を構成しています。

ROW-C

内外同時仕上がりのアルミサンドイッチパネルを外装材として用い、これは同時に内部の仕上げも兼用するのでそのまま室内の壁がアルミの仕上がり、という特異な内装になっています。外装材自体は製造元のオランダハンターダグラスから直接輸入して、専門職を経ずに取り付けられました。その断熱効果と出来上がりの平滑さが得られました。

左:上:リビングから中庭を見た様子。中庭はこの様に3辺が建物に囲まれ、1辺を隣地側に開放します。最終的にその開放された面はルーバーで覆い閉じた形の中庭及びテラスが出来ました。

右:下:玄関ホール。少し進んだ上がり框の手前右側が玄関ドアになります。写真の立ち位置は玄関と反対側に設けられた物置スペース。また室内の天井面、壁面のブレースはすべてそのまま露出しています。

左:上:スチールパイプとラワン合板で組んだ階段。この住宅はスキップフロアで構成されているため階段が全ての移動の中心に来ます。階段だけ黒で塗装。