AWJ-R淡路島北淡の店舗併用住宅2005年
淡路島北淡インターから更に行った郡家という港町ににある店舗併用住宅の住居部分の増改築計画です。 前面道路に対して間口一杯に構える呉服店の裏側にある住居部分。その住居スペースの2階部分はこれまで寝室や倉庫として使われてきましたが、家族構成の変化、及びお店の拡張のためその2階を全て店舗スペースとして使用し、あらたに1階部分を中心にして住宅の構成を仕切直しする形となりました。一方でこれまでにも異なる構造体による増改築を繰り返してきて大変複雑な構成を余儀なくされていたため、ここではその住居部分の老朽化した部分を解体、1階部分にあらたに平屋を足して住居部分を完全にリセットするといった部分増改築を行いました。
全体的に「和」のテイストの中で洋風の使い方をする、が前提の計画です。床材のフローリング面と同一のレベルで併せた畳が自然な形で連続します。更にここでは和紙入りガラスブロックを用いて和と用の境界を視覚的にも穏やかに連続させることが出来ました。このガラスブロックは不思議なもので、この様に壁一面を覆う事でその無機的な均質感が「和」とも「洋」とも捉えられない空間を作ります。
ガラスブロックの反対側はこの様にキッチンとダイニングのスペースがあります。
ここでは紹介していませんがここは前面道路に面した「お店」と住居部分を繋ぐ「お店の裏方」的なスペースとしても機能しています。